開催挨拶
世の中は、C O V I D−19の世界的な大流行の中、このような会を当番世話人として開催するのは、何かの巡り合わせというべきでありましょう。このような事態の中では、歴史というものを考えないわけにはいきません。ヨーロッパの中世を終わらせる事になった黒死病、すなわちペストの流行、第1次世界大戦がその蔓延のきっかけとなったスペイン風邪、すなわちインフルエンザの流行、そして今回は新型コロナウイルスの世界的流行。このことが人類の何を終わらせ、何が始まるのか。そして、後に歴史を振り返った時、今回の出来事は、今後の人類に何をもたらしているのでしょうか。
このような中、「D&I科学研究会(保健医療福祉における普及と実装科学研究会)」の学術大会を開催する意義も、思わず考えてしまいます。その昔、明治維新のさなか、江戸城開城前後、彰義隊と新政府軍の戦いの中で、江戸の町民が「自分たちはどうすればいいのか」と戦々恐々としていたとき、福沢諭吉はいつものように塾を開いていたとも聞きます。我々には保健医療分野の専門家としての責務があり、ジタバタせず、いつも通り、淡々と日々の生活を送ることも必要なのではないでしょうか。
今のところ、地球最後の日ではなさそうですので、この会議で、皆様の貴重なお時間の一部を使って、これまでと同様に、みんなでD&I科学を、地球を、そして人類を、語る機会としたいと思います。
当番世話人 明⽯ 秀親 (国⽴研究開発法⼈国⽴国際医療研究センター 国際医療協⼒局)
概要
日時
2020年11月28日(土曜日) 10:00ー15:40
*9:30-9:50 プレ・セッション 講演「基礎編:D&I研究とは何か?」演者 島津太一
場所
ウェブ開催
定員
300名
主な対象
エビデンスの普及と実装に興味のある研究者、教育者、医療・福祉・保健・行政関係者
費用
無料
主催
D&I科学研究会(保健医療福祉における普及と実装科学研究会):RADISH
共催
国立国際医療研究センター(NCGM)
健康格差是正のための実装科学ナショナルセンターコンソーシアム(N-EQUITY)
日本がん支持療法研究グループ(J-SUPPORT)
プログラム
抄録集はこちら
9:30-9:50 |
プレセッション 司会 清水 千佳子(国立国際医療研究センター病院がん総合診療センター副センター長 / 乳腺腫瘍内科科長) 講演「基礎編:D&I研究とは何か?」 島津 太一(国立がん研究センター社会と健康研究センター行動科学研究部 室長)
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10:00-10:05 |
総合司会 島津 太一
当番世話人挨拶 明石 秀親(国立国際医療研究センター国際医療協力局 運営企画部長) 代表世話人挨拶 内富 庸介(国立がん研究センター 中央病院 支持療法開発部門長 / 社会と健康研究センター副センター長)
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10:05-12:20 |
企画セッション「AMEDの事例からD&I研究を学ぶ」 座長 明石 秀親
10:05-10:15 講演1「低・中所得国の慢性疾患対策に資する実装研究の取り組みについて」 野田 正彦(日本医療研究開発機構 国際戦略推進部長)
10:15-10:45 講演2「ベトナムにおける看護師向けスマートフォン・ストレスマネジメントプログラムプロジェクト:RE-AIM枠組みによる評価」 川上 憲人 (東京大学医学部健康総合科学科 教授) 今村 幸太郎(東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野) 佐々木 那津(東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野) ベトナム看護師ストレスマネジメントチーム
10:45-11:15 講演3「タイ、フィリピンにおける災害時PFA実装の取り組み」 金 吉晴(国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所 所長)
11:15-11:20 休憩(5分)
11:20-11:50 講演4「タンザニアにおける高血圧・糖尿病患者の疾病管理実装研究」 中村 桂子(東京医科歯科大学国際保健医療事業開発分野 教授)
11:50-12:20 講演5「ネパールの遠隔地における糖尿病対策のための健康推進活動によるランダム化比較介入試験」 杉下 智彦(東京女子医科大学医学部国際環境・熱帯医学 教授)
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12:20-13:10 |
昼食(50分)
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13:10-13:15 |
分科会(一般演題)について説明
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13:15-15:05 一般演題 (途中休憩5分)A会場 / B会場 |
A会場
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座長 竹原 健二(国立成育医療研究センター政策科学研究部 室長) 今村 晴彦(東邦大学医学部社会医学講座衛生学分野 助教)
A1「アンゴラ共和国における母子健康手帳の実装研究」 青木 藍(国立成育医療研究センター研究所政策科学研究部)
A2「行政と住民組織の協働による健康まちづくりの促進要因の検討-熊本市の小学校区単位の取組みより-」 今村 晴彦(東邦大学医学部社会医学講座衛生学分野)
A3「高齢女性に対するSNSを利用した最期を迎えたい場所の話し合いの促進支援」 森木 友紀(大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻)
A4「日本人におけるがんに関する健康情報へのアクセス、IT利用、健康行動についての調査(プロトコール)」 大槻 曜生(国立がん研究センター社会と健康研究センター行動科学研究部)
A5「中小事業所における慢性疾患対策の実施の影響要因:CFIRを用いた質的研究」 齋藤 順子(国立がん研究センター社会と健康研究センター行動科学研究部)
A6「実装マッピングを使用した職域におけるがん予防対策の実装戦略開発」 小田原 幸(国立がん研究センター社会と健康研究センター行動科学研究部)
A7「職域における喫煙対策を促進させる介入手法の開発:事業所チェックリストを用いた喫煙対策支援介入プログラムの単群実施可能性試験(プロトコール)」 島津 太一(国立がん研究センター社会と健康研究センター行動科学研究部)
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B会場
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座長 松岡 歩(国立がん研究センター社会と健康研究センター行動科学研究部 特任研究員) 片岡 弥恵子(聖路加国際大学大学院看護学研究科ウィメンズヘルス・助産学 教授)
B1「実装科学の統合フレームワークを用いたポリファーマシー解消の阻害要因・促進要因の評価(プロトコール)」 梶 有貴(国立がん研究センター社会と健康研究センター行動科学研究部)
B2「精神科医療の普及と教育に対するガイドラインの効果に関する研究(EGUIDEプロジェクト)」 長谷川 尚美(国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所精神疾患病態研究部)
B3「『精神保健サービスにおける実装可能性の評価尺度』日本語版開発の試み」 臼井 香(東京大学大学院医学系研究科精神学分野)
B4「Alberta Context Tool日本語版の開発および信頼性・妥当性の検証」 二見 朝子(厚生労働省子ども家庭局母子保健課)
B5「妊婦健康診査における社会的ハイリスク妊婦スクリーニングシステム改善の試み」 柳村 直子(日本赤十字社医療センター)
B6「日本のがん診療現場における高齢者機能評価実装の阻害・促進要因の同定のためのCFIRに基づくインタビュー調査(プロトコール)」 松岡 歩(国立がん研究センター社会と健康研究センター行動科学研究部)
B7「がん化学療法誘発性悪心・嘔吐に対する制吐薬適正使用の阻害・促進要因の検討(プロトコール)」 矢口 明子(国立がん研究センター社会と健康研究センター行動科学研究部)
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15:05-15:20 |
一般演題各会場のまとめ報告
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15:20-15:30 |
次回開催についてご案内 第6回当番世話人 川上 憲人(東京大学医学部健康総合科学科 教授)
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15:30-15:35 |
講評 國土 典宏(国立国際医療研究センター 理事長)
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15:35-15:40 |
閉会挨拶 明石 秀親
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一般演題募集
一般演題募集は締め切りました。 募集要項はこちら
参加登録
以下参加登録フォームへ必要事項をご記入のうえ参加登録をお願い致します。 (締め切りました)
参加登録締切
2020年11月20日 2020年11月26日(ご好評のため延長いたしました。) 参加登録は締め切りました
お問い合わせ先
国立がん研究センター 社会と健康研究センター行動科学研究部 実装科学研究室(RADISH 事務局) 【 メールアドレス 】dandi[at]ncc.go.jp ([at]は@に置き換えてください)
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