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翻訳書『ひと目でわかる実装科学:がん対策実践家のためのガイド』

翻訳書『ひと目でわかる実装科学:がん対策実践家のためのガイド』を刊行しました。

2021年9月30日
保健医療福祉における普及と実装科学研究会(RADISH)

ISaaG表紙画像 保健医療福祉における普及と実装科学研究会(RADISH)は、この度、翻訳書『ひと目でわかる実装科学:がん対策実践家のためのガイド』を発行し、公開しました。
本サイトの下部よりPDFファイルをダウンロードいただけます)

 本書は、米国国立がん研究所(National Cancer Institute, NCI)実装科学チームから出版された、がん対策実践家に向けて作成されたガイドを翻訳したものです。本書ではエビデンスに基づく介入を実装するための体系的なアプローチが、Assess 事前に確認する → Prepare 準備する → Implement 実施する → Evaluate 評価する、という4つの段階に分けてまとめられており、それぞれの段階で考慮するべき重要なポイントが整理されています。また、巻末にはケーススタディも掲載されており、これらが実際の現場でどのように機能しているのかを具体的に理解することができます。

 今回の翻訳は、NCIのWebサイトで無料公開されている“Implementation Science at a Glance”(https://cancercontrol.cancer.gov/sites/default/files/2020-07/NCI-ISaaG-Workbook.pdf)を基にしており、監修者1名、監訳者2名、翻訳者13名の体制で翻訳を進めました。

 本書は、がん分野に留まらない、さまざまな臨床現場や公衆衛生分野において共通する実装科学のエッセンスがまとめられています。そのため、多くの人にこの実装科学を知ってもらいたいという想いから、本書はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CC BY 4.0)による無償公開といたしました。ぜひご覧いただけましたら幸いです。

ISaaGイントロダクション1-2画像
本書のイントロダクション(クリックすると拡大します)

【文献名】 【PDFダウンロード】

内富庸介(監修)、梶有貴、島津太一(監訳)、『ひと目でわかる実装科学:がん対策実践家のためのガイド』、保健医療福祉における普及と実装科学研究会、2021 [ISBN: 978-4-9911886-1-9]

 

 本書の翻訳および編集は、令和3年度 国立高度専門医療研究センター 医療研究連携推進本部 横断的研究推進費「実装科学推進のための基盤構築事業」(主任研究者 内富庸介)による、健康格差是正のための実装科学ナショナルセンターコンソーシアム(N-EQUITY, National Center Consortium in Implementation Science for Health Equity)の依頼を受けて、RADISHにより行われました。